はじめに
こんにちは、きいまるです。社会人になる前に知っておきたいお金の知識についてお伝えてしていきます。
今回は、お金の使い方でもっとも大事な「貯金」についてです。お金を貯めることはただの節約や我慢ではなく、将来の安心や夢の実現への第一歩でもあります。そして、貯金は自分を守るための大事な手段です。
子供のいる方や、これから社会に出る方はぜひ参考にしていただけたら幸いです!
社会人になったら貯金もスタート!
給料をもらうと、ついつい様々なことにお金を使いたくなりますが、同時に貯金もスタートさせましょう。
上手に貯金することができれば、有事の際に自分の身を守ることができますし、投資を早く始めることもでき、10年後、20年後に大きな差になることは間違い無いです。
それでは、貯金には具体的にどんな方法があるのでしょうか?また、いくらを目標に貯めたらいいのでしょうか?
この記事では、社会人になる前に知っておいて欲しい貯金の方法、貯金の目標金額についてお話ししたいと思います。将来の安心を築くために、ぜひ貯金の基本を押さえておきましょう。
4つの貯金の方法
働き始めて一定の収入を得るようになったら、早速始めたい貯金。代表的な貯金方法を4つ挙げてみます。
- 積立定期預金
- 定額自動振込
- 毎月一定金額引き出して使う予算制
- 一定金額貯まったら別口座に移す
①積立定期預金
先取り貯金の定番ですね。積立定期預金は、銀行の定期積立サービスを使って毎月決まった日に普通預金から定期預金に自動で振り替えることです。
強制的に貯金できて、目標額が確実に貯めやすく、普通預金から定期預金に移っているので、貯まったお金を引き出してしまいにくくなるというメリットがあります。
デメリットとしては、最初の設定や設定変更の手間がかかること、積立金額を高く設定しすぎると、生活が苦しくなって自分の首を絞めてしまうことがありす。
お金が必要なのに、忙しくて銀行窓口に行けない!とならないように、ネットやATMから手続きできるか確認しておきましょう。また、設定や引き出しの自由度が高い積立定期サービスをしている銀行を探してみるといいですね。
勤め先によっては財形貯蓄を利用できる場合があります。会社が給与から一定額を天引きしてくれるので、勤務先が財形貯蓄を扱っている場合は利用してみましょう。
②定額自動振込
こちらも先取り貯金としておすすめの方法です。定額自動振込は、給与振込口座から別の銀行の普通預金口座に毎月お金を自動で振り込むサービスです。
強制的に貯金できるので、目標金額貯めやすいというのは積立定期預金と同じですが、別の普通預金口座に振り替えているので、貯めているお金を引き出やすいという違いがあります。
振込手数料がかからない自動振込サービスを行なっている銀行を探してみましょう。
③毎月一定金額を引き出す予算制
毎月一定金額引き出して使う予算制は、例えば、毎月○万円と決めてATMから引き出すようにしてその範囲内で生活し、残りのお金が普通預金に貯まっていくというやり方です。
メリットとしては、積立設定の手間がないのでお手軽に始められる、引き出しの際などに残高確認が自然とできるので、いくら貯まったか把握しやすいことが挙げられます。
デメリットとしては、毎月引き出す金額を自分で決められるので目標がぶれてしまう、給料の少ない日には貯める金額が小さくなるといったように、毎月貯められる金額にぶれがでてくるので目標金額を確実に貯めるのが難しいことが挙げられます。
この方法で確実に貯めるなら、毎月引き出す金額を慎重に決める必要があります。後述する貯金の目標金額がしっかりと貯められるような予算設定にしましょう。
④一定金額貯まったら別口座に移す
給与振込口座とは別の銀行口座を持っておき、給与振込口座にはいくらまでと決めて、それ以上貯まったってきたら、別口座に移す方法です。
例えば、給与振込口座には10万円までと決めて、20万円貯まっているようであったら10万円を別口座に移すといった感じです。
支出のコントロールが上手で、強制的な貯金をしなくても自然とお金が貯まるというという人はこの方法でもいいかもしれません。
お金を別な口座に分けておくのは、キャッシュカードを無くしたとか不正利用などの不測の事態にも備えられるのでおすすめです。
目標金額はいくら?
貯金の代表的な方法に続いて、次はいくら貯金したらいいかの目安を3つ紹介します。
- 毎月手取り収入の1割
- 生活費の6〜12ヶ月分(生活防衛費)
- 5年以内に使う見込みのある大きなお金
①毎月手取り収入の1割
手取りとは、給与から税金や社会保険料などが引かれた後の実際に振り込まれる金額です。
例えば手取りが16万円なら、1万6千円貯金してみましょう。
1割が余裕という人は2割と増やしてみましょう。1割でもきついという人は、最低でも1割貯金できるように生活費を見直したほうがいいかもしれません。
1割貯金を続けると、10ヶ月で1ヶ月の手取り分貯金できますよね。5年続けると後述する生活費の6ヶ月分を貯めることができます。
実は「収入の1割貯金する」という考え方は、約100年も前から語り継がれているお金の大原則のようなもので、「バビロンの大富豪の教え」としてお金に関する書籍でもよく解説されています。
興味のある方はぜひぜひ調べてみてください!
②生活費の6〜12ヶ月分(生活防衛費)
真っ先に貯めないといけないお金として「生活防衛費」があります。
仕事を辞めて無収入になった、病気が怪我で仕事を休まなければならなくなった、など収入が減ったり不測の事態が起こった時に、当面の生活を守るためのお金です。
よく会社員なら生活費の6ヶ月分、自営業なら12ヶ月分となど言われることが多いです。
例えば会社員で毎月10万円で生活できている人なら、10万円×6ヶ月=60万円を最初の貯金の目標金額にしてみるといいでしょう。
会社員なら、会社を辞めた場合は失業保険がでますし、病気や怪我などで働けない期間が長い場合は、健康保険から傷病手当がでますが、自営業の人はこういった保証がないため、会社員の人より多めに生活防衛費を貯めておいた方がいいと言われてます。
③5年以内に使う見込みのある大きなお金
例えば、車を買う予定がある、結婚するかもしれない、冷蔵庫等大型家電の買い替えの時期がくるなど、5年以内に大きな金額の支出が予想されるのであれば、その金額も貯金しておくといいでしょう。
貯金を成功させるコツは?
貯金を成功させるには、以下のようなことを意識してみましょう。
- 目標をしっかり持つこと:「なんのために」「いくら」貯めたいのか
- 自分にあった方法を見つけること
- 支出をコントロールする力をつけること
- 無理せず長く続けること
貯金もダイエットと同じで、明日からと先延ばしにしたり、無理な節約をして逆にストレス発散の衝動消買いを招いたりと、最初は上手くいかないかもしれません。
まずは少額からコツコツと貯金しながら、無駄遣いになりがちな買い物、満足度の高かった買い物を振り返って、自分の消費の傾向を掴んでいきましょう。
そうして、貯金しながらも残ったお金を上手に使えるようになると、将来への漠然とした不安を抱かずに、充実した毎日を送れるようになります。
貯金はどんなときに役に立つ?
社会人になると誰でも「想定外の出費」を経験することになります。そんなとき貯金があれば慌てなくてすみますね。また、将来に向けた新たな一歩を踏み出したいときや、趣味や余暇を楽しんで今を充実させたいときにも貯金が役に立ちます。
貯金があって良かったと思える場面を知っておくと、貯金のモチベーションにもなるのではないでしょうか。
緊急事態・臨時的な出費への備え
- 収入減少への備え:突然の病気や怪我、失業など
- 大きな支出への対応:車の修理、家電の故障、引っ越し、冠婚葬祭など
- 投資のリスクへの対応:万が一損失がでたときの生活を守る
将来への投資
- ローンの頭金:住宅ローン・カーロンなどの頭金
- 自己投資への資金確保:新しいスキルや資格の取得
- 起業のスタート資金:会社からの独立、起業、副業を始めるとき
生活の質の向上
- 旅行や趣味に充てる:生活の充実度を上げ、働くことのモチベーションになる
- 心の安定と精神的な余裕:将来への不安が減り、精神的な余裕が生まれる
貯金の次のステップは「投資」
貯金をする習慣を身につけ、貯金ができる範囲に生活費を抑えることができたら、次は「投資」というステップも待っています。
ぜひしっかり基礎知識を学んで、投資にも挑戦していきましょう!
貯金していても金利がほぼつかずお金が増えない時代、将来の物価上昇に備えて、投資でお金を増やしていく必要があります。
ちなみに私はというと…
投資に使う資金の確保を目標に貯金していました!
先取り貯金はせずに支出をコントロールして、「一定金額貯まったら移す」を実践していました。大学生の時からアルバイト代を貯金していて、社会人になって早速投資を始めたので、「投資の資金を増やしたい。投資で損したときのために貯金もしっかり持っておきたい。」というのをモチベーションに貯金を頑張っていました。
みなさんも、こんな性格だからこの貯金方法がいいかも…など自己分析したり、家庭で話し合ったりしてみてください。
ぜひ自分の目標を立てて貯金を成功させてくださいね!